ヒスタミンひすたみん

ヒスタミンとは、アミノ酸の一種であるヒスチジンから生成される生理活性物質のこと。
主に神経系細胞や免疫系細胞で合成されて体内で様々な機能を果たす。

ヒスタミンの働き

• ー アレルギー反応 ー

アレルギー反応時に体内でヒスタミンが放出されることにより血管が拡張し、かゆみや発赤、腫れなどの症状を引き起こす。

• ー 神経伝達 ー

ヒスタミンは神経伝達物質としても機能し、覚醒状態の維持及び睡眠の調節にも関与する。

• ー 胃酸分泌の調整 ー

食物の消化を助けるために、胃内の壁細胞に作用し胃酸の分泌を促進する。

ヒスタミンとアレルギー

ヒスタミンはアレルギー反応の中心的な役割を果たしています。
アレルゲンとなる埃や花粉などに過敏に反応することで、免疫系がヒスタミンを放出と様々な症状が引き起こされます。

※ヒスタミン過敏症

一部の人の中にはヒスタミンに過敏な体質を持つ人がおり、赤ワインやチーズ等の特定の食べ物を摂取することでヒスタミンの影響を受けやすくなることがある。症状としては、鼻詰まりや頭痛、消化不良など

ヒスタミンのコントロール

ー ヒスタミン抑制剤 ー

第一世代

副作用として鎮静作用が強くて、眠気や集中力の低下が引き起こされやすい。

• ・ジフェンヒドラミン（ベナドリル）
• ・クロルフェニラミン
• ・ブロモフェニラミン
• ・メペンゾラート

第二世代

第一世代より鎮静作用が少なく、服用後の眠気も少ない。長時間作用するものが多い。

• ・セチリジン（アレグラ）
• ・フェキソフェナジン（アレグラ）
• ・ロラタジン（クラリチン）
• ・デスロラタジン（クラリチン）

第三世代

第二世代の代謝物でさらに鎮静作用が少なく、一層特異的な作用を持つ。持続時間が長い

• ・ビラスチン
• ・デスロラタジン※第二世代の場合あり
• ・レボセチリジン

第四世代

開発中

ー 食事の工夫 ー

ヒスタミンを多く含む食べ物を避けたり、ヒスタミンの生成を助ける食べ物を摂取することで症状の軽減ができる。
例えば熟成チーズや発酵食品、加工肉やアルコールを避けるとよい。

まとめ

ヒスタミンはアレルギー反応や消化、神経機能に重要な役割を果たす化学物質であり、ヒスタミンに対する理解を深めることで自らの体調を管理しやすくなる。アレルギーやヒスタミンに関する問題で困っている方は、医師に相談し適切な対策を講じることが重要である。